精神的遊牧民

精神的に遊牧民化している人間の個人ブログ。柔軟で型破りな言論が特徴です。

スノーデン事件

今回も、最近の記事に関連する内容です。

スノーデン事件とは、2013年6月に米国の情報機関NSAの元職員のエドワード・スノーデンが、香港で英紙『ガーディアン』などの複数のメディアに対し、勤務していたNSAが行っている個人情報の収集方法などを告発したことです。

スノーデンは、民間企業の社員を装いながら情報機関員としての業務に従事したり、日本の横田空軍基地にも2年間勤務していたりしていたそうです。しかも、彼は20代後半で日本円で約2000万円という高額な年収を得ていて、政府機関の管理職級の扱いを受けていたと言われていますが、正義感から内部告発に踏み切り、世界を震撼させるニュースになりました。

しかし、彼の告発後、米国政府の要人たちはメディアに向けて『これは大した不祥事ではない』といった意味のことを不自然なほどアピールしていました。

かつて、国家間の戦場や諜報活動のメインステージは陸でしたが、現代は境界線の曖昧なサイバースペースへと移行しました。これはデジタルデバイスに置き換えて考えてみると、CPUの性能は悪くなくてもOSのほうが現代に対応し難いシステムやひとを増やしたことにもなり、特にそのひとたちにはショックで内心は穏やかではなかったと思います。

しかし、スノーデンは告発を行った同年8月から現在までの間、ロシアの移民局に期限付きの滞在を許可されています。彼が長らく検挙されないことには、発想がギークであるということも関係しているのでしょう。

おそらく、能力が同等のスーツとギークがいた場合、後者のほうが型破りで発想が豊かなのでできることが多いと思います。


参考サイト
www.huffingtonpost.jp


実際、スノーデンは密かに持ち出した米国政府にとって不都合な機密資料を含むデータのコピーを各所に分散しながら提供しています。それから自分に、危害が及びことになれば自動的にその機密資料を含むデータのコピーが、白日の下にさらされることになるだろうと述べています。

米国政府は、彼によってセットされたその“時限装置”のことを懸念しているのでしょうが、そのように最悪の事態を想定し、物事を悲観論で分析することは組織のリスクマネジメントの観点から合理的です。しかし政府や情報機関に所属したひとの場合、報酬や補償などがきちんと支払われ、法外な責任でも負わされなければ、業界に配慮するべきです。

ちなみに、スノーデンの言動は作品化されたり、彼のブログやSNSでの活動が社会的に影響力を持つようになったりしたことで、彼の主張していることの正当性が認められていく世論が形成されていきました。

しかも、指摘された越権行為や不祥事が注視され、国際社会にもそのことを知られていったことが関係し、近年は彼に恩赦を出す動きが高まりました。

末筆ですが、以前映画館で観た『スノーデン』のDVD版と知人に薦められてさっと読んだ『スノーデン 日本への警告』と『暴露:スノーデンが私に託したファイル』をリンクしておきます。本記事にも参考にさせていただきましたが、興味のあるひとはどうぞ。


参考書籍

暴露:スノーデンが私に託したファイル

暴露:スノーデンが私に託したファイル

スノーデン 日本への警告 (集英社新書)

スノーデン 日本への警告 (集英社新書)


参考DVD

スノーデン [DVD]

スノーデン [DVD]


参考サイト
japan.cnet.com
duckduckgo.com