精神的遊牧民

北海道の海辺に輝く朝焼けのように清らかなブログ

人間について考える本

僕は、学生時代から愛読しているカミュドストエフスキーやヘッセなどの文学を通して、人間と人間の真理について学びました。

最近も、ときどき読み返しているヘッセの本をチラッと紹介してみます。

神学への造詣が深い、孤高の作家ヘルマン・ヘッセ(1877-1962)は、僕の人生に影響を与えた人物の30位以内に入っていますが、『シッダールタ』と『荒野のおおかみ』の2冊は何回読み返したことだろうか。


荒野のおおかみ
初老の放浪者ハリー・ハラーのアウトサイダーの魂が描写されています。主人公は普通の人間ではありませんが、かれの場合は自分を突き放して対象化しているので内省的な面があります。車輪の下の主人公が少年期のヘッセ自身がモデルになっていたように、ハリー・ハラーにも執筆時のヘッセ自身が投影されています。

シッダールタ
釈尊の少年期から出家していっさいをあるがままに受け入れ、悟りの境地に至るまでが描写されています。リズミカルな文体ですが、著者の洞察と思慮の深さが伝わってきます。寡黙な川の渡し守だったヴァズデーヴァが発光し、統一と森のなかへ入っていく宗教的描写は、真に精神的な者にしか書けない。


参考書籍
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