精神的遊牧民

北海道の海辺に輝く朝焼けのように清らかなブログ

幸福論と統制的理念

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僕たちは、他のひとが自分の思い通りの生き方をしてくれたり、自分の価値観を信じてくれればどれほど素晴らしいだろうか、と思うことがありますよね。そう思うことは誰にでもあるでしょう。実際、僕にもよくあります。

しかし、結局のところ個人的な価値観を強引に押し付けて他のひとを変えようとしても、背景にある本質が変わることはありません。

ひとは、自分の幸福を追求して生きる、という誰もが持つ普遍的な他のひとの権利を侵害しないかぎり、自分の幸福を追求して生きることができるのです。

もちろん、ある程度のモラルや統制的理念は考慮したほうが望ましいと思いますが、基本的に幸福の追求対象は、自分で選ぶべきことです。

また、ドイツの哲学者カントは、世の中には永久の平和や自由を追求するといった実現することが困難であっても、排除するべきではない価値観というものがあり、これを統制的理念と呼びました。
 
すべてのひとに、幸福を追求する権利が内在していること、そしてそうであるが故に葛藤しながら生きるということもまた人生でしょう。