精神的遊牧民

北海道の海辺に輝く朝焼けのように清らかなブログ

労働とお金の話

日本の一般的な労働者の場合、会社から給料を頂いているという考え方の人が多いようです。しかし、特に対面の仕事であれば、給料は会社ではなく、お客様や利用者様から頂いているという考え方の方が適切ではないでしょうか。

この考え方は、お客様や利用者様がいらっしゃるからこそ、仕事が与えられ給料を頂けるという価値観に基づいていますが、公僕である公務員等の場合も同様です。経営者や管理職であっても仕事が与えられ給料を頂けるのは、会社の宝である社員とお客様や利用者様がいらっしゃるからです。私自身、ずっとそういった価値観で労働してきました。

最近、ブラック企業が社会問題になっていますが、会社に頼まれて残業をしたのにその分の加算や給料が支払われないといった迷惑ではあるけれど典型的な労働問題の場合は“会社が会社のお金を支払わない”のではなく“労働者が自分のお金を受け取れない”という深刻な状態を意味します。

給料を受け取るという行為は“労働者が会社からお金を与えられること”ではなく“労働者が会社を通して自分のお金を受け取ること”であるからです。

秋葉原通り魔事件やマツダ本社工場連続殺傷事件でも加害者は、実は職場で組織ぐるみのハラスメント被害に遭っていて、本来法律で保障されるべき権利が守られていない迷惑な環境にあり、そのことが事件の要因になっていたという意外な説があります。日本の自殺問題を含むあらゆる社会問題の背景には先進諸国の中でも特異な労働観と労働環境があるのではないかと私は睨んでいます。

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