精神的遊牧民

北海道の海辺に輝く朝焼けのように清らかなブログ

日曜日に紹介する金曜日の本『世界が決壊するまえに言葉を紡ぐ』

前回は、タイトルの都合上、どうしても土曜日の内にアップする必要を感じ、何となく思ったことなどを段落ごとに書いている途中でアップしてしまいましたが、ひどい文章になってしまったことをお詫びいたします。近日中にさっと校正処理を施す予定ですが、先に後編を書いてからにします。ご了承ください。

さて、本に書かれている内容をそのまま扱っていては面白くないと思いますので、ちょっと仮説です。加藤は、自動車工場のように外部から隔絶された狭い環境で労働していることが多かったそうですが、そのような労働環境も事件に影響していたのではないかと私は睨んでいます。

外部から隔絶された狭い環境で、教養や民度が低くコンプレックスの高い人間達を集めて労働させると元来の人間性にはそんなに問題が無い場合でも自分と他人との境界線や正邪の判別が付かなくなる傾向が出易く、他人のミスや短所を嗅ぎ回ったり漁ったりして喜んだり、揚げ足の取り合いを生き甲斐にしてしまう困った人間になってしまうことがあるということを私は知っているからです。

以前に比べればコミュニケーションの手段が多様化したことなどでだいぶまともになってきているとは思いますが、加藤の場合職場にも親しい友人達は居ましたがハラスメント被害を訴えていました。その辺りに歪みを感じますが、彼が自分の周りで常識となっていても非合理と考えられることが、実は限られた国やエリアの中の考え方に過ぎず、世界は本来多様であるということに気付いていれば悲劇は起きなかったかもしれないですけど、矢張り週刊金曜日(一般的に日本社会ではマイノリティの難解な思想と解釈される傾向がありますが、世界的には主流でもある左寄りの思想を基調としている雑誌。主な読者はリベラルやインテリ層)的言説は、日本の一般的な労働者階級の人間には届き難いのでしょうか。

読後は、事象の複雑さに私自身もしばらく失語症気味になっていましたし、今回もタイトルを先に思い付いていた関係で短時間で書かなければいけなかったせい(嗚呼、いけませんよね)もあって総括できそうにありません。この事件や本の内容を雑に単純化してしまえば、本質から遠ざかってしまうことでしょう
 
ただ、個人的にはムシャクシャしても剣ではなく言葉を取り、これからも多くの言葉を学んで遣っていこうと思いました。世界に絶望しないように。世界が決壊しないように。

ちなみに今回は、キング・クリムゾンのというか、キング・クリムゾンに参加していた音楽家の中で最高の音楽家だと思っているジョン・ウェットンの曲『土曜日の本』を聴きながら書きました(音源はジョン・ウェットンのソロアルバム『キングス・ロード』です)。・・・やっぱり総括できなかったのは、この特異で難解な音楽のせいなのかしら(嗚呼、いけませんよね)。

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参考書籍

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