精神的遊牧民

北海道の海辺に輝く朝焼けのように清らかなブログ

日本国憲法改正草案について

来月の参議院選挙の争点に憲法改正が浮上しています。自民党日本国憲法改正草案は断片的に読むとまともに思えるかもしれませんが、戦争への反省や平和的生存権が抜け落ち、国家が個人の価値観にまで言及するという異質な内容となっています。

注意すべきは、改正手続きを定めた96条で、憲法を改正するには、衆参各総議員の三分のニ以上の議員の賛成が必要になっていますが、自民党は衆参総議員の過半数の賛成で発議できるようにと企んでいるのです。

多くの国民が憲法改正を望んでいるにもかかわらず衆参総議員の三分のニ以上の賛成というハードルが高いせいで民意が反映されないというのが自民党の主張ですが、実際には9条改正や国家が思想と信教の自由等の個人の価値観にまで口を出すことには慎重論が根強くあるのです。

自民党の『民意』や『国民の為に』といった論調の背後には、自己責任論や新自由主義などのアヤシい気配がしていたので、私は以前から注意していました。

とりわけ9条は守られなくてはいけません。日本国憲法第9条ほど切実に平和を祈る条文は他国にはありませんし、世界遺産に指定されるだけの価値があります。

自民党日本国憲法改正草案の内容は、自分達に都合のいい新憲法制定との解釈もできますが、日本国憲法では国会議員憲法制定権を与えていませんし、日本は民主主義です。民主主義では主権は国家にではなく国民にありますので、国民主権を後退させる草案は認めるべきではありません。

f:id:ydet:20140901093006j:plain