精神的遊牧民

北海道の海辺に輝く朝焼けのように清らかなブログ

雇用と賃金の話

非正規雇用が増えたり、デフレで賃金が下がっているといわれていますが、日本では1997年頃から主要先進国の中で、唯一賃金の低下傾向が続いているという深刻な問題があります。

日本の正規雇用の場合、一説によれば事業所が負担する年金や保険料などの福利厚生費を含めると平均時給は3500円前後ともいわれています。しかし、非正規雇用の場合、義務である労働保険以外の福利厚生は付いていないところが多くなっています。

労働組合などの会議でもこの手の話題になると、非正規雇用でも賃金と社会保険と休暇が正規雇用と同等で、移民などの事情のある方も安心して働けるフランスなどが引き合いに出されることが多いようです。先進諸国では正規雇用よりも非正規雇用の方が、保障が少なく不安定な分、時給が高いことは当然という論調があるのです。

実は、5年程前の小林多喜二の『蟹工船』ブーム(漫画版まで人気でしたね)の頃から、プレカリアート関連や右傾化の世の中に警鐘を鳴らしているちょっと極端な人達の本(雨宮処凛さんや内田樹さんや香山リカさんや森達也さんなどです)を読むようになりました。

そういった影響もあって、未成年の頃の家庭環境に起因したハンデのように本人の意思ではどうしようもないことまで、社会ではなく個人の責任に結びつける新自由主義の論調と、多様性が認められ難い社会の不寛容で陰湿な面にも疑問を感じるようになりました。

最近は、自分自身もハンデのある方や障害者や高齢者などの社会的弱者をサポートする機構の活動に時々参加させていただいているのですが、様々な立場の方にお話を伺ったり、勉強させていただく機会もあって更にそう思うようになってきたのです。
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